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執筆者の写真Yutaka Takisawa

屋根の葺き替え工事 瓦棒葺きから立平葺きへ 盛岡市 

更新日:3月20日

盛岡市でよく見かける屋根「瓦棒葺き」

今回は私たちが得意としている瓦棒葺きの屋根リフォームの事例です。

昔ながらの風情を持つ「瓦棒葺き」の屋根。岩手県の屋根を特徴づける屋根の一つですが、時代は進み、新しい技術やデザインが求められるようになりました。今回は、当社が手掛けた「瓦棒葺き」から「立平葺き」への葺き替え工事事例を紹介します。

なぜ葺き替えることに?

今回はお客様は再度依頼して頂いた方で、小屋葺き替え・雨樋修理と3回目のご依頼でした。盛岡市のお客様60歳代、築40年くらいお宅で、屋根は一度塗装しただけで、塗装は剥がれサビが出てきていました。落雪により凹み雨漏りも始まっている状況でした。

このままでは風で飛ばされる、屋根の木下地まで腐ってくる恐れがあることから、

屋根の葺き替え(張り替え)をおすすめしました。



立平葺きへ葺き替え

立平葺きは、瓦棒葺きに比べて経済的で、軽量であり、優れた防水性を持ち、そしてシンプルなデザインは、リノベーションに適しています。この立平葺きは、一度施工すれば30年もの間、保護してくれる耐久性を持っています。そのため、コストパフォーマンスと安心感を兼ね備えた選択として提案させていただきました。

 立平葺きの本体は、ガルバリウム鋼板で作られており、25年の穴あき保証の安心の屋根材です。塗膜変退色15年保証もしており、遮熱性能も向上しております。

 屋根の野地板も劣化してブヨブヨしていましたので、針葉樹合板12mmを重ねすることも提案しました。


マットブラック色

採用した鋼板メーカー 日鉄鋼板セリオスプライム


工事の流れ

①古い瓦棒葺きを解体します。

まくりや太郎という瓦棒葺き解体の為にある専用工具を使用して解体していきます。


②針葉樹合板12mmを重ね張りして、木下地を補強します。

コーススレッド65mmで留めていきます。


③下葺き ゴムアスルーフィング 田島さんのPカラーEX

屋根の縁に付いている一寸角も交換しています。唐草がしっかり固定できるようにします。唐草が劣化していると風で飛ばされやすいので、軒先とケラバは吟味して納めています。また、ルーフィングは一寸角を巻くように張っていますので一寸角が腐食しにくくなります。


田島



④捨て唐草を付ける

捨て唐草の上端は130mm幅で作っています。ジョイント部のコーキングしながら取付け、ステンレススクリュー釘38mmで固定します。


⑤立平葺き本体の施工

本体をダンバ木下地用TMビスで留めていきます。450mmピッチ以内で留めています。


④雨漏りの起きやすい隅棟部の施工

私たちは、雨漏りが起きやすい隅棟部は、特に雨漏りしないよう考えております。

捨て板金を入れて、50mm幅の両面ブチルテープを貼って、ハゼ組みしています。




施工前

施工後

雪止めのスノーストップは、雪止金具からステンレス線で455mmピッチに固定していきます。これで雪が落ちて、下の屋根が凹む心配もありません。

雪止金具はハイブリッド立平という商品を採用しています。

つや消しのブラックがすっきりとした印象になります。


最後にアンテナを戻して完成です。


今回の工事 最初から最後まで流れは

  1. お見積り お客様からお電話頂き

  2. 現場調査 次の日にお客様宅の屋根に上って調査

  3. 見積書提出 3日後に2パターン見積りを作成 見積り内容のご説明

  4. 工事注文 お電話にて工事依頼のご連絡を頂きます

  5. 1か月後に工事スタート

  6. 近隣にあいさつ、足場の設置

  7. 工事は1週間程度

  8. 工事完了チェックを行い、外まわりの釘拾いやそうじをして完工です

  9. 翌日に工事記録写真と請求書をお持ちします

  10. 集金または銀行振込みでお支払い頂きます


工事費用のめやす

工事の内容 屋根面積120㎡ 

  1. 既存瓦棒葺き解体

  2. 針葉樹合板重ね張り

  3. 一寸角交換

  4. 垂木修理

  5. 下葺き

  6. ガルバリウム鋼板立平葺き

  7. 捨て唐草

  8. 隅棟部

  9. 壁際部

  10. 雪止め

  11. アンテナ復旧

  12. 仮設足場

  13. 廃材処分費

150万円~180万円税別程度です。


もともと葺かれていた瓦棒葺きについて

盛岡市でよく見かける瓦棒葺き屋根の特徴は、1寸勾配の緩勾配の屋根で施工可能ということです。 緩勾配とは傾斜がゆるい屋根のことで、瓦屋根などは雨漏りしますので葺くことができません。水が染み込まない金属板を使用している上に、棟から軒先まで一枚の金属板で屋根を覆うので、雨仕舞いに優れており雨漏りに強いと言われています。

盛岡市では芯木なし瓦棒が普及しています。

瓦棒葺き屋根は、ガルバリウム鋼板やトタンといった金属を成型してできた屋根材のことで、「瓦」という文字から瓦屋根をイメージしますが、瓦を使用することはありません。

瓦棒葺きは50年くらい前から普及している伝統的な縦長尺タイプの屋根材で、アパートや工場にも採用されています。


葺き替え工事を終えて

葺き替え工事(張り替え)後、最新のガルバリウム鋼板屋根によって耐久性が大幅に向上し、サビにくく、風で飛ばされない、新築のようなキレイな外観へと生まれ変わりました。

お客様からは、「屋根がキレイになりましたね」「完成が早かったですね」と喜びの声を頂けました。

ありがとうございました!


私たちは、盛岡市での屋根工事を11年以上専門としており、その間に数多くの失敗や実績を築き上げ、難易度の高い屋根工事にも柔軟に対応できるようになってきました。屋根のお困りごとがありましたら是非お問い合わせください。


盛岡市で屋根工事・リフォームをお考えの際は、安心と信頼の私たちにお任せください。


ご相談・お見積り無料です。


宜しくお願い致します。



 

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瀧澤屋根工業のタキサワでした。

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