屋根の軒先の修理事例 下がってしまった軒先を直します 盛岡市
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
2024年も始まりましたね。
盛岡市は例年より雪が少なく、積雪がない状態のお正月となりました。
こんなに雪が少ないのは初めてかもしれません。
屋根仕事はしやすいですが、雪が降らないと春に水不足になりそうで心配です。
例年くらい雪が降ってほしいと思うところもあります。
軒先が劣化 垂れ下がった屋根を直したい
年末に行った工事のご紹介です。
今回は、盛岡市内のお客様から屋根修理のご依頼でした。
屋根の軒先が劣化して、垂れ下がってしまって木が見えている状況です。
腐食して、破風板が落ちてきているのが分かります。
長年少しずつ雨水が侵入していたようで、垂木に固定していた破風板が腐食しているのが分かります。11mくらいある軒先の中央部分が特にひどく下がってしまい、雨樋からダラダラと水が落ちてしまっています。
築40年程度の古い家ですが、お父様が建てられたお宅をこのままにしておけないと修理をご依頼頂きました。
軒先劣化の原因
軒先が劣化していた原因として
屋根先端の捨て唐草と呼ばれる板金から、雨水を吸っていたようです。
特に一寸角の腐食がひどく、手で触るだけでボロボロで取れてくる状況でした。
板金と板金を重ねると、毛細管現象により水を吸ってしまいます。
ですから、捨て唐草の重なりには必ずコーキングを塗布してあげる必要があります。
現在では当たり前のようにコーキングと塗布しますが、40年前はコーキングを入れていなかったのですね。
盛岡市内では、よくこの症状の屋根があります。
軒先だけボロボロになっている家がよくあります。
私たちは軒先だけを直す修理を何度も経験していますので
劣化の原因と、対策を熟知しています。
私たちの軒先の納まり
私たちは、軒先の納まりは特に吟味して施工しています。
下葺き材をまず一寸角に巻くように張って、それから捨て唐草を取付けます。
写真では重なり部分にコーキングを塗布していませんが
いつも重なりには必ずコーキングを塗布しています。
そしてその上からまた下葺き材を張ります。
こうすることで、もし捨て唐草から水が吸っても下葺き材がありますので、
一寸角を保護してくれますし、軒天に水が流れていくことはありません。
捨て唐草の施工後はこのようになります。
軒先は下葺き材のなかに差し込み、ケラバ側は下葺き材の上から取付けます。
手間がかかりますが、見えないところで吟味しています。
このように施工することで、風で飛ばされたり、屋根が折れたり、軒天がボロボロになることを防いでくれます。
修理の流れ
まずは、軒先を解体します。
雨樋(軒とい)、破風板金、一寸角、破風板、軒天を解体します。
そして、破風板と一寸角を新しいものに交換します。
以前は垂木の先端に固定して破風板を一寸角ですが、垂木の先端が腐食していたので
45mm角を下から90mmのビスで抱かせて補強します。
そして、この45mm角に破風板を一寸角をビスで固定します。
破風板金と雨樋を新しい物に交換します。
破風板金と雨樋はガルバリウム鋼板を採用しています。
既存の捨て唐草に、水切りを差し込み、雨水が一寸角に浸み込んでこないようにしてます。
既存の捨て唐草の下がりが少し短いのもあって、一寸角に水があたりやすい傾向がありましたので、新しく65mm下がりの水切りを差し込むことで水の流れが改善されます。
工事代金の目安
今回の工事でかかった金額は
20万円くらいとお考えください。
軒先11m解体
破風板、一寸角など木下地の交換
破風板金、軒といを交換
軒天井を交換 木下地の補強
廃材処理費
工事内容によって金額は異なりますので、
都度お見積りいたします。
お客様の声
古い家だけどこのまま放置しておくわけにはいかなかったですし、お隣さんからの目も気になっていたので修理して良かったです。
屋根自体を剥がすことなく、安くできる工事を提案してもらって感謝しています。
以上のように大変喜んで頂けました。
今回の工事もお客様に喜んでもらえてとてもよかったです。
修理工事を終えて
破風板、一寸角、破風板金、雨樋、軒天を新しくしたことで、
軒先がまっすぐに直り、雨垂れすることなく、見た目が美しく仕上がりました。
これで安心して暮らすことができると思います。
今回は、1階の軒先でしたので、足場なしで脚立作業で大丈夫でした。
2階屋根の場合は、足場がないとできないですが、この高さなら脚立を3台用意すれば
問題なく作業できます。
盛岡市でよく見かける軒先の下がり折れなど、屋根の修理はおまかせください。
宜しくお願い致します。
代表 瀧澤(タキサワ)
留言