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屋根の雨漏りで困ったら読むべき!岩手県盛岡市の住宅向け屋根裏の換気と断熱工事

更新日:3月8日

屋根の雨漏りの問題は、しばしばその表面的な症状からはその原因を見つけることが難しいものです。今回は、岩手県盛岡市にお住まいの築40年くらいの住宅で、軒先から黒い水滴がポタポタと落ちる、少し変わった雨漏りについてご相談を頂きました。表面的には何の異常も見つからなかった屋根ですが、より深く調べていくと、その原因は家の中に潜んでいました。寒冷地である岩手県の厳しい冬は、家の内外の温度差を大きくし、結露を引き起こす大きな要因となります。この結露が、屋根からの黒い水滴の原因となっていました。


今回の工事は、そんな結露問題を解決するための屋根裏の換気と断熱工事に焦点を当てました。改善策として、屋根裏に追加の断熱材を敷き詰め、軒天換気孔と棟換気を設置しました。これにより、屋根裏の湿度を効果的に管理し、通気をすることにより結露を減少させることができます。このような地道な工事が、住まいの快適性を保ち、長期的な健康を守る上で欠かせないものです。この記事では、その工事のプロセスと、屋根裏の湿度管理がいかに住宅の維持に不可欠であるかを詳しくご紹介します。



  目次




施工前の状況

軒天から黒い水滴がポタポタと落ちていました。

結露状況

                

施工後の状況

軒天換気孔の取付け

軒天に換気孔を取付けました。




黒い水滴がポタポタと落ちる原因

屋根裏に入ると、野地板にカビが生えていることが判明しました。

屋根の結露によるカビ
屋根の結露によるカビ

お客様の家の屋根裏を調べたところ、野地板がカビで覆われている状況を発見しました。このカビは、「雨漏り」や寒冷地でよく見られる「スガ漏れ」が原因ではありませんでした。実際に現場調査をしている日は、雪は積もっておらず、しかし軒先からは黒い水滴がポタポタと落ちていました。これは、結露によって汗をかいたことにより発生したもので、お客様によると、この現象は約5年前から毎年1月くらいから発生していたそうです。


原因調査を進めると、軒天に換気の穴が無く、屋根の頂上部にも棟換気が設けられていないことが判明しました。このため、屋根裏の換気が不足し、湿った空気が閉じ込められ、結露が発生しやすい環境が生まれていました。


屋根裏の換気が取れていない事と断熱材の不足による結露がカビの主な原因であることが特定できました。


いつも棟換気を採用しています日本住環境さんの記事もご覧ください。



屋根裏換気

屋根裏の換気



この結露により、屋根材の下にある防水紙アスファルトフェルトの裏に汗をかき、軒先まで流れポタポタを落ちているようです。アスファルトの成分によって、黒い水滴になっていたようです。





屋根裏の換気と断熱工事の開始です。


断熱材を追加

1階の天井部分に断熱材を敷いていきます。

マットエース100mmを2枚重ねで敷きます。

断熱材
断熱材
断熱材

古い家のため、断熱材が敷かれていないところもありました。

2枚重ねでガッチリと断熱します。




お風呂場の換気扇からの漏れ

断熱材を敷いていたら、新たなことを発見しました。

お風呂場の上に付いている換気扇から、空気が漏れていました。

手を当てると、すーっと風が当たります。

換気扇

換気扇がピタッとセットされておらず、隙間が空いておりました。

そして、ダクトの接合部からも漏れていました。

お風呂場の温かい湿気を含んだ空気が漏れていたら、カビが発生しやすい状況になります。

      ⇩

換気扇の排気漏れを直しました。

換気扇

これで湿気を含む空気が漏れなくなったので、結露は改善されます。


お風呂場に設置された2箇所のダウンライトの周囲には、安全上の理由から断熱材を敷くことができません。ダウンライトから発する熱によって火災が起こる可能性があるため、この部分は断熱材を避ける必要があります。この対策は、家の安全を守るために重要です。


中部電力さんの記事です。ダウンライトの熱による火災について書かれています。


火災が起きないよう注意しながら施工しています。




軒天換気孔の取付け

軒天には、軒天換気孔を取付けます。

軒天換気孔

軒天換気孔

軒天の換気

ステンレス製の板で、163mm×313mmサイズです。

開口寸法は120mm×270mmです。

お風呂場とキッチンがある付近は換気量を増やすために多めに取付けます。

少し多いかなと思いましたが、合計で23ヶ所取付けました。

これで、ここから換気できます。


軒裏換気の場合は、天井面積の250分の1は必要です。

今回は1階の床面積が73㎡ありましたので、最低でも0.3㎡分の換気能力が必要です。

23ヶ所取付けたので、0.0324㎡×23ヶ所=0.74㎡となります。

2倍以上の軒裏換気を設置したことになります。

換気



棟換気を取付け

屋根の頂上部に棟換気を設置します。

棟換気を付けることで、屋根裏の空気を排出します。


施工前の写真です。もともとの屋根の頂上部には何も付いていませんでした。

瓦棒葺き

まずは、野地板を開口します。瓦棒葺き屋根に穴を空けて、丸のこで切ります。

丸のこで切ってみたら、野地板がびしょびしょに濡れているのが確認できました。

かなりの湿気が含まれていたようです。

写真で見ても分かるように、木くずがオレンジ色で濡れているのが分かると思います。

棟換気の野地板の開口

棟換気のリッヂベンツを取付けて、貫板を打ちます。

リッヂベンツ

棟包み板金をかぶせて完成です。

910mmサイズを2ヶ所取付けました。

棟換気

これで、軒先から吸気して、棟から排出する空気の流れが完成しました。

湿気を十分に換気してくれるはずです。



屋根裏の換気

屋根裏の換気に使用するのは、日本住環境さんの商品です。

リッヂベンツの詳細↓

リッヂベンツ

屋根リフォームにおける棟換気の必要性は、屋内の健康と構造の安全性を維持するために非常に重要です。棟換気は、屋根の最も高い部分に設置され、屋根と天井の間にある空間から湿気や熱が逃げる経路を提供します。棟換気は、屋内の空気質を改善し、カビや腐食のリスクを減らすのに役立ちます。湿気がこの空間に閉じ込められると、木材の腐食や絶縁材の劣化が進み、最終的には建物の構造的な問題を引き起こす可能性があります。さらに、適切な棟換気は夏場に屋根の下の熱が逃げるのを助け、冷房コストの削減にも寄与します。冬場には、屋根の下の過度の熱が逃げることで、雪解けと再凍結のサイクルを防ぎ、氷のダム形成のリスクを減らします。したがって、棟換気は屋根リフォームの際に考慮すべき重要な要素であり、屋内の快適性と建物の耐久性を高めるのに役立ちます。




もともと妻換気と呼ばれる換気は付いていたのですが、棟換気を付けることで効率的に空気を排出することができます。

妻換気





屋根裏の換気と断熱工事の価格の目安

今回の屋根裏の換気と断熱工事の価格の目安です。

天井面積や屋根材によって変動しますので都度お見積りが必要になります。

目安としてお考えください。


屋根裏の換気と断熱工事 

30万円~40万円(税込)


  • 天井面積 断熱材敷き込み 73㎡

  • 軒天換気孔の取付け 23ヶ所

  • 棟換気リッヂベンツ910を2ヶ所

  • 換気扇の空気漏れ修理



屋根の結露を放置すると

私はこれまで、屋根の結露は10回以上見てきました。

寒冷地である岩手県の冬は、家の中と外の温度差を激しくし、それが屋根裏の結露を引き起こす主な原因となっています。この結露は、見えないところで静かに、しかし確実に住宅の健康を蝕んでいきます。屋根裏の換気不足と断熱材の不備は、湿度の高い空気が屋根材や野地板に触れ、水滴として凝結する理想的な条件を作り出します。この状態を放置すると、カビの発生は避けられず、さらにはカビを養分とするダニが増え、最悪の場合、シックハウス症候群を引き起こす可能性があります。


屋根の結露を放置すると

屋根の結露問題は、ただ不快なだけではありません。それは住宅の構造にとって長期的なダメージを意味し、野地板の腐食や強度の低下を引き起こす可能性があります。結果として、大規模な修繕が必要になり、修繕費用は想像以上に高額に膨らむことでしょう。しかし、これらすべては、結露の初期段階で適切な対策を講じることで防ぐことが可能です。

結露を早期に発見し、屋根裏の換気を改善し、断熱材を適切に施工することで、湿気の蓄積を防ぎ、カビやダニの増殖を抑えることができます。これにより、住宅の快適性を保つとともに、構造の健全性を長期にわたり維持することができるのです。岩手県のような寒冷地においては、屋根の結露問題に早めに対処することが、住宅を守り、健康で快適な生活空間を維持する鍵となります。結露問題を放置することのリスクを理解し、適切な時期に専門家の助けを求めることが賢明な選択と言えるでしょう。



関連コラム もしかしてその屋根からの雨漏りは結露かも。




まとめ

今回の事例では、結露問題の解決のために、屋根裏に追加の断熱材を敷き詰め、軒天換気孔と棟換気を設置することで、屋根裏の湿度管理と通気性の向上を図りました。この対策により、結露を効果的に減少させることができ、屋根からの黒い水滴の問題を解決しました。加えて、お風呂場の換気扇からの漏れも修理し、屋根裏のさらなる湿気蓄積を防ぎました。これらの地道ながら必要不可欠な工事は、住まいの快適性を保ち、建物の健康と長期的な安全性を守るために重要です。

寒冷地である岩手県のような地域では、特に屋根裏の換気と断熱に注意が必要です。適切な換気と断熱がないと、冬の温度差による結露が発生しやすく、カビの繁殖や構造材の腐食など、家全体に悪影響を及ぼします。早期の対策は、修繕費用の削減はもちろん、健康で快適な住環境を維持するためにも欠かせません。

今回の事例を通して、屋根の結露問題に早期に対処することの重要性をお伝えしました。もしお住まいの屋根に関して、結露やその他の問題でお悩みであれば、専門家に相談することをお勧めします。私たちは、屋根の専門家として、結露問題の調査から解決策の提案、施工まで一貫してサポートいたします。お見積りのご依頼や、ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。あなたの大切な住まいを守るため、最適な解決策をご提案させていただきます。



お見積り・ご相談は無料です。




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瀧澤屋根工業(タキサワヤネコウギョウ)はお客様のビジョンを具現化し、理想を超える屋根を創造します。

【代表からのメッセージ】 私、瀧澤 豊(Yutaka Takisawa)、岩手県遠野市の自然豊かな環境で育ち、現在は盛岡市にて瀧澤屋根工業を率いています。盛岡市の瓦屋での7年間の研鑽を経て、2012年に当社を立ち上げました。私の屋根への深い愛情は、盛岡市内であらゆる屋根材に精通することに表れています。

2018年の最新設備投資により、私たちは技術的な精度と創造的な可能性をさらに高めました。インターネットを通じた情報共有にも力を入れており、業界内でのリーダーシップを発揮しています。

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