屋根の葺き替え工事と外壁の修理 【盛岡市】
更新日:1月9日
今回は、盛岡市で築50年を迎えるお宅の屋根を、これまでの瓦棒葺きから最新の立平葺きに葺き替えた工事事例をご紹介します。長年にわたり雪深い冬や厳しい夏の紫外線に耐えてきた屋根は、トタンの錆が進行し、雨漏りのリスクも高まる状態でした。家の大切な役割を果たす屋根を守るため、今回の葺き替え工事では、耐久性・デザイン性ともに優れたガルバリウム鋼板を採用。お家全体が見違えるように美しく、生まれ変わりました。
「屋根の錆が気になるけれど、どこから手をつけたらいいのかわからない」「築年数が古い家でも、最新の屋根材で安心できるの?」そんな疑問を抱えている方は必見です!この記事では、施工前後の変化、工事の具体的な流れ、選ばれた材料の特徴、さらに費用感やメンテナンスのコツまで徹底解説します。
50年の歴史ある家に新しい命を吹き込むためのヒントが、きっと見つかるはずです。屋根の葺き替えを検討中の方は、ぜひ最後までお読みください!
-----目次-----
施工前の状況
トタンの錆が進行しています。
↓
施工後の状況
新しいガルバリウム鋼板の立平葺きに葺き替えられました。
屋根の葺き替え工事 金額の目安
今回の屋根の葺き替え工事は、外壁の修理工事もセットで実施しました。
屋根面積150㎡
既存屋根の解体処分
一寸角の交換
下葺き材ゴムアスルーフィング新設
ガルバリウム鋼板 立平葺き本体新設
雪止め金具の新設
バルコニーの解体処分
アンテナの脱着
外壁修理工事
一部サッシ周りをコーキング
仮設足場
目安 1,800,000~2,500,000円(税込)
工事期間は、足場の設置から解体まで16日でした。
金額はあくまで目安としてお考えください。
工事の流れ
工事開始前には、近隣の方々へのご挨拶を欠かしません。今回も、両隣のお宅へ丁寧なご挨拶とともに、あいさつ文とBOXティッシュをお渡ししました。近隣の方への気配りは、工事を円滑に進めるためにも大切なステップです。
次に、仮設足場の設置を行います。この足場は安全な作業環境を確保するための重要な工程です。しっかりと設置した後、工事を進めていきます。
工事が完了したら、仮設足場を解体し、現場を清掃して引き渡します。お客様に工事の成果をご確認いただき、ご納得いただける仕上がりを心掛けています。
最後に、工事完了後に請求書をお渡しいたします。お支払いについては後日となりますので、余裕を持って対応していただけます。
それでは、各工程についてさらに詳しくご説明します。
1.既存の屋根解体
既存の瓦棒葺きを解体します。
野地板は問題なかったため、そのまま作業を進めました。
屋根の縁の一寸角だけは腐っていたので、交換しています。
写真は撮り忘れました。。。
2.下葺き材の施工
下葺きの防水紙を張っていきます。改質アスファルトルーフィング 田島PカラーEXです。
軒先は2重張りで防水力をアップしています。
3.捨て唐草の取付け
軒先の捨て唐草取付けです。
軒先のルーフィングの間に差し込みます。
ジョイント部分はコーキングしておきます。
4.立平葺き本体の施工
立平葺きの本体は、専用のビス45mmで留めていきます。
5.隅棟の施工
隅棟は雨漏りしやすいところなので、両面ブチルテープ50mm幅と、捨て板金を入れておきます。
6.壁取合いの雨押えの施工
既存の外壁に差し込めるところは差し込んで雨押えを取付けます。
戸袋の下も雨水が侵入しないように吟味します。
7.雪止めの取付け
雪止め金具は強度のあるマスターシリーズ立平用雪止め金具を採用しています。
既存は910mmピッチでしたが、455mmに雪止めを取付けておきます。
8.外壁の修理
施工前はサイディングを留めていた釘が浮いて、雨が侵入しておりました。
ガルバリウム鋼板の平板つや消しのホワイトを重ね張りして修理しました。
外壁の修理 施工前⇩
バルコニーが付いてあった部分は雨漏りしていたので
バルコニーを解体処分しています。
9.アンテナの復旧
一度取り外していたアンテナを元に戻します。
動かないようにステンレス針金#16でガッチリと固定します。
10.そうじと片付け
歩道が泥で汚れてしまったので、デッキブラシで清掃します。
近隣のみなさんへ迷惑をかけないように心がけております。
屋根の葺き替え工事 完了後全景
採用したガルバリウム鋼板について
今回採用したガルバリウム鋼板、月星のセリオスプライムです。
穴あき保証25年、塗膜保証15年の充実の保証内容です。
セリオスプライムは、塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板である「GLカラーつや消しSELiOS(セリオス)」および「GLカラーSELiOS(セリオス)」の改良版です。これらの製品は、高耐食性、高意匠性、高機能性で長年にわたり支持されてきましたが、セリオスプライムでは独自開発の「プライム塗膜」技術を採用することにより、耐久性能を一層高めています。
ガルバリウム鋼板の屋根のメリット
①耐久性が高い:近年は「トタン」から「ガルバリウム鋼板」に進化したため、腐食や腐朽などの心配がなく、寿命が長いです。一般的に、30年から40年以上の寿命を持ちます。鋼板自体が非常に強く、風や雨、積雪、紫外線などの外部からの様々な要因に対して耐性を持っていますので、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。さらに、ガルバリウム鋼板屋根は塗装やコーティングによって防水性や耐候性を高めることができます。塗装やコーティングによって、鋼板の表面を保護し、耐久性をより高めることができます。鋼板屋根は、その強度と耐久性、メンテナンスの容易さから、住宅、商業施設、工場など、さまざまな建物の屋根材として使用されています。
②軽量な屋根材:ガルバリウム鋼板屋根は非常に軽量であり、屋根構造を強化する必要がありません。地震が起こったとき、屋根材の重量が大きいと建物の揺れによって屋根が崩れ落ちる恐れがあります。鋼板屋根は軽量なので、地震による影響が少なく、安定した耐震性能を発揮します。また軽量であるため、輸送コストも安く済みます。トラックで一度に複数の鋼板を輸送することができるため、工事現場に届けるまでの時間やコストを節約できます。
③耐火性が高い:金属は燃えにくく、火災リスクを軽減できます。鋼板は、非常に高い融点を持つ金属であるため、耐火性があるとされています。一般的に、鋼板は、鉄を主成分とする合金であり、融点が1,500℃を超えるため、火災の際には溶解することはありません。また、鋼板は、表面に酸化皮膜が形成されるため、酸素や水分の侵入を防ぐことができます。これにより、鋼板の表面は腐食や劣化を防止することができ、耐火性が増します。さらに、鋼板は、非常に高い強度を持つため、火災が発生した際にも屋根の形状を保ち、建物の構造体を守ることができます。そのため、鋼板屋根は、高い耐火性を持ち、火災に強いとされています。
④デザイン性が高い:鋼板屋根は、色のバリュエーションが多く、さまざまな表面加工ができます。例えば、光沢があるもの、艶消しがされたもの、木目調のものなどがあります。これにより、建物の外観やデザインに合わせたカスタマイズができます。鋼板屋根は、カットや折り曲げなどの加工がしやすく、様々な形状に仕上げることができます。これにより、建物の特徴や個性を引き出したデザインが可能です。
⑤環境に優しい:ガルバリウム鋼板はリサイクルが可能です。鋼板は鉄を主成分とする素材であり、スクラップ鉄として再生利用することができます。また、リサイクルにより鋼材の生産に必要なエネルギーを大幅に削減できるため、CO2排出量の削減にもつながります。さらに、鋼板屋根は太陽光発電システムの設置に適していることや、グリーンルーフなどの設置にも適しています。これらの設備を取り付けることで、省エネやCO2削減につながることができます。エコな屋根材はガルバリウム鋼板屋根です。
ガルバリウム鋼板の屋根のデメリット
①雨音がうるさい:雨音や風音が響きやすく、大きいため、気になる人もいるでしょう。鋼板屋根は薄く硬質で表面が平滑なため、雨水が直接落下した際に音を発生しやすくなっています。また、鋼板屋根は密閉性が高く、内部の空気が圧縮されることで音が反響し、音響効果が増幅されることもあります。そのため、他の屋根材に比べて雨音が聞こえやすいとされています。ただし、鋼板屋根には様々な施工方法があり、断熱材や防音材を取り付けることで雨音を低減することも可能です。
②施工が難しい:鋼板屋根の施工は専門的な知識と技術そして工具が必要であり、DIYでは難しいとされています。大工さんも鋼板屋根はできないと言ってまったく手を付けない人も多いです。鋼板は素材が硬く、曲げたり切ったりする際には専用の工具や機械が必要です。また、鋼板を加工する際には、素材の性質を理解し、加工方法を正確に把握していないと、歪みやひび割れが生じることがあります。熟練した職人が施工しないと、施工品質が低下する場合があります。施工不良によっては、屋根漏れや風災害などのリスクが生じるため、施工前にしっかりと見積もりや現地調査を行うことが大切です。
③色褪せしやすい:ガルバリウム鋼板屋根は定期的なメンテナンスとして塗装がかかせません。太陽光や雨風による影響で色褪せしてきて、美観が保たれにくいというデメリットがあります。また、錆びてくると穴が空いてしまったりして雨漏りの原因になります。鋼板屋根は15年から20年のペースで塗り替えが必要と言われています。今のガルバリウム鋼板は耐久性に優れていますが、ハゼ部分や軒先先端などは、どうしても錆びが発生しやすいところです。錆びやすいところを、錆びる前に塗装してあげることにより、長期的に美観を維持してくれます。
④断熱性が低い:鋼板屋根は熱伝導率が比較的高い素材の一つです。これは、鋼板が金属であるため、熱をよく伝える性質を持っていることが原因です。瓦屋根やスレート屋根に比べて断熱性能が低いので、鋼板屋根を採用する場合には、断熱性の確保が必要になります。屋根材を選ぶ際に裏側に断熱材付きの屋根材を選ぶこともできますし、野地板や垂木などに断熱材を追加する屋根断熱もあります。断熱性能を上げることで、夏場は涼しく、冬は暖かい空間となります。
屋根の葺き替え工事完了後のメンテナンスと長寿命化のコツ
屋根が新しく施された後、その美観と機能を長持ちさせるためには適切なメンテナンスが欠かせません。以下に、屋根の葺き替え後のメンテナンスとその寿命を延ばすための簡単ながらも効果的な方法をご紹介します。
定期的な清掃: 屋根の塗装面は、ほこりや汚れが積もると、見た目だけでなく機能も低下します。年に1回、専門家による屋根の清掃を行うことで、汚れを取り除き、塗装の劣化を防ぎます。
点検と小修理: 小さな損傷や剥がれがあれば、すぐに修理を行うことが大切です。特に、激しい気候変動の後や、台風シーズンが終わった後の点検が効果的です。これにより、小さな問題が大きな損傷に発展するのを防ぎます。
適切な塗り替え: ガルバリウム鋼板の塗り替えは15年程度での塗り替えが推奨されています。定期的に塗り替えすることで、錆びにくく、長持ちします。
これらのメンテナンスを適切に行うことで、葺き替えた屋根は長期にわたりその機能と美観を保持することが可能です。屋根は家全体を守る重要な部分であるため、これらの点に注意し、定期的なケアを怠らないようにしましょう。
お客様の声
お客様からは、屋根の葺き替え工事を終えてこんなお言葉を頂きました。
雪の降り寒い中、予定通り工事を終えてくれてよかったです。
雨漏りしなくなって安心です。
外壁もきれいに直って違和感がないです。
お客様からのうれしいお言葉とご信頼に感謝しております。
今後もお客様の満足と安心を提供できるよう努めます。
よくある質問
屋根の葺き替え工事でよくある質問をまとめました。
Q1: 屋根のさびが気になってきたのですがそろそろ張り替え塗り替えが必要ですか?
A1: はい、さびを放置しておくと、ひどいところは穴が空いてしまい雨漏りの原因になります。
Q2: 工事中に近隣への騒音や迷惑が心配です。
A2: 工事中の騒音については、事前に近隣の方々にご挨拶と説明を行い、できるだけ迷惑をかけないように努めています。また、工事の進行に伴う騒音は最小限に抑えるように配慮しております。
Q3: 工事期間はどのくらいかかりますか?
A3: 今回の工事では、仮設足場の設置から解体まで約16日間かかりました。屋根の状態や天候によって変動することもありますが、通常は7日~18日程度かかります。
Q4: 新しい板金屋根にしても塗装は必要になりますか?
A4: はい、塗装は必要になります。だいたい15年から20年に一度塗り替えが必要になると言われています。
Q5: 雪が落ちにくい屋根材があるって聞きますけど、どんな屋根材?
A5: 雪が落ちにくい屋根材はあります。アスファルトシングル屋根「オークリッジ」や石粒付き鋼板屋根「Tルーフ」などがあります。
Q6: アスファルトシングル屋根と板金屋根はどちらが安いですか?
A6: 私たちの場合は、アスファルトシングル「オークリッジ」の方が、安く提供しております。私たちは「オークリッジの」施工のプロでもありますので是非お問い合わせください。
Q7: 太陽光パネルが付いている屋根を葺き替えたいのですが可能ですか?
A7: はい、太陽光パネルを一度外して、新しい屋根を葺いて、復旧することもできます。
Q8: 瓦屋根の葺き替えはできますか?
A8: はい、瓦屋根もおまかせください。古い瓦の処分から、最新の瓦屋根の施工まで提供しております。
Q9: 冬場も屋根の塗装はできますか?
A9: 冬は屋根の塗装はおすすめできません。12月~3月は屋根の塗装はお休みしています。
まとめ
今回の葺き替え工事では、築50年のお宅が最新の立平葺き屋根に生まれ変わり、美しさと安心を取り戻しました。ガルバリウム鋼板の採用により、耐久性や耐候性が向上しただけでなく、家全体のデザイン性も大きく向上しています。この記事を通じて、施工前後の変化や工事の流れ、使用した材料のメリット・デメリット、さらには費用感やメンテナンスのコツについて詳しくご紹介しました。
屋根の葺き替えは決して小さな決断ではありませんが、適切な素材選びと丁寧な施工によって、長期間にわたる安心と快適な住環境を手に入れることができます。「屋根が錆びているけれど、どうしたらいいかわからない」といったお悩みをお持ちの方も、まずは専門家にご相談いただくことで、最適な解決策を見つけられるはずです。
50年という時を経て、新たな息吹を取り戻したこのお宅の事例が、同じようなお悩みをお持ちの方々のヒントとなれば幸いです。家族を守る大切な屋根だからこそ、早めのケアと正しい選択を大切にしてください。屋根に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にサポートさせていただきます。
これからの暮らしが、さらに快適で安心なものになりますように。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ご相談・お見積りは無料です。
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【代表からのメッセージ】 私、瀧澤 豊(Yutaka Takisawa)、岩手県遠野市の自然豊かな環境で育ち、現在は盛岡市にて瀧澤屋根工業を率いています。盛岡市の瓦屋での7年間の研鑽を経て、2012年に当社を立ち上げました。私の屋根への深い愛情は、盛岡市内であらゆる屋根材に精通することに表れています。
2018年の最新設備投資により、私たちは技術的な精度と創造的な可能性をさらに高めました。インターネットを通じた情報共有にも力を入れており、業界内でのリーダーシップを発揮しています。
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