雨どいの取付けとスレート屋根に雪止めの取付け 工事事例 岩手県滝沢市 急勾配屋根
更新日:4月22日
みなさん、こんにちは!
今回は岩手県滝沢市にある築40年の住宅で行われた、雨どいと雪止めの取付け工事についてご紹介します。この家は、急勾配のスレート屋根が特徴で、そこに新しい雨どいと雪止めを設置する作業を行いました。写真を交えながら、どのようにしてこれらの設備が取り付けられたのか、わかりやすく紹介していきます。
雨どいは、雨水を効率的に排水するために不可欠です。雨水が直接地面に落ちると、家の基礎や外壁を傷める原因となります。そこで、しっかりとした雨どいを設置して、雨水が家の構造に悪影響を与えないようにします。次に雪止めの取付けです。この地域は冬になると雪が多く、屋根から滑り落ちる雪が問題になることがあります。雪止めを取り付けることで、雪が落ちて来るのを防ぎ、安全を確保します。
これらの作業を通じて、お客様の家はより長持ちし、住む人にとって安心で安全な環境が保たれるようになりました。地元密着型の屋根工事店として、私たちは各家庭が安心して暮らせるようサポートしています。
この工事事例は以下のような読者におすすめします。
雨どいの修理をご検討中の方
スレート屋根に雪止めをご検討中の方
スレート屋根の修理をご検討中の方
岩手県で地域密着型の屋根業者を探している方
目次
雨どい施工前の状況
↓
雨どい施工後の状況
雨どいの取付け後です。これで雨垂れが無くなり、外壁が汚れることはありません。
雪止め施工前の状況
↓
雪止め施工後の状況
スレート屋根に雪止めを取付けました。これで、隣の家に雪が落ちる心配が無くなりました。
雨どいの取付けとスレート屋根に雪止めの取付け 金額の目安
今回の工事は、雨どいの新設とスレート屋根に雪止めを追加した工事です。
・雨どいは岩手県で一般的なガルバリウム鋼板製の丸樋
軒樋36m、竪樋24m
・スレート屋根への雪止めは取付け
ステンレス製後付け用雪止金具60ヶ所
・足場は無し
・6寸勾配の急勾配屋根
400,000円(税別)
屋根材の種類・屋根の勾配・屋根面の多さによって異なります。
工事は4日かかりました。
雨どい取付けの流れ
雨どい取付け工事の流れです。
雪で壊れにくい樋受け金具の取付け
まずは、樋受け金具の取付けです。
樋受け金具の取付け方法は重要です。
雪で壊れにくい雨どいにするために、落雪してきても当たりにくい位置にセットします。
また、樋受け金具は一般的な455mmピッチではなく
300mmピッチで取付けることで、強度が格段に変わります。
金具は、釣針式の出無しを選択しました。
これで、雪が当たりにくい絶妙な位置にセットすることができます。
釣針式の金具を300mmピッチで専用のビスでガッチリと固定します。
この家は、ミサワホーム様で建てられた家で、鼻隠し板が120mm程度しか入っていません。下地の幅が狭いため、ビスが効く範囲が限られているため、金具の選定はとても難しくなります。いつもの正面打ちタイプでは、軒樋が出すぎてしまい、すぐ雪で壊されてしまいます。低い位置にセットしたいところですが、下地が狭いのでいつもの感覚で低くセットすることができないのです。
これは、ミサワホーム様の家で雨どいを修理した経験がないと分からないことです。
私たちは、何度もミサワホーム様の雨どいの修理の経験があるため、適切な雨どいの取付け方法を熟知しております。
軒樋本体の取付け
ガルバリウム鋼板製の半丸型の軒樋を並べていきます。
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金具のツメを曲げて、半丸の軒樋を固定します。
分かりますか?
この雪が落ちても当たらない、そして雨水をしっかりとキャッチする絶妙な位置にセットされているのが。
これで、落雪で壊れにくい雨どいになります。
竪樋の金具の取付け
竪樋の金具は、モルタルの外壁ですので、4.5mmのドリルで下穴を空けてから、ステンレス製の32mmのコンクリート用ビスで固定しています。木下地が入っている出隅部分は4.5mmのドリルで先穴を空けてから打ち込みデンデンを打ち込みます。
竪樋本体の取付け
竪樋の金具を取付けたら、竪樋本体の丸60Φを取付けていきます。
集水器(アンコ)を付けて、呼び樋から施工します。
写真では見ずらいですが、ジョイント部分には、専用のビスで固定しています。
雨どいなど、薄い鋼板を固定する時には、若井産業さんのダンバゼロを使用します。
雨どいは、0.35mmや0.27mmと薄い鋼板ですので、このダンバゼロが最適です。
若井産業さんのダンバゼロ⇩
雨どい取付け後
キレイなホワイトの雨どいの取付け完了です。
雨どい取付けの効果
雨どいがなぜ無かったのか?
それは、もともと雨どいが付いていたのですが、大きいサイズのもので、雪で壊されてしまったので、屋根の塗装をした時に外してしまったとの事でした。
雨どいが無いと、雨水が地面から跳ね返り、外壁を汚してしまいボロボロになってきて、さらにカビが生えている状況でした。
お客様はこの状態に不安を感じられ、私たちに新しい雨どいの設置を依頼されました。私たちの施工方法は、雪の重みで破損する心配がなく、安心してご利用いただけます。新しい雨どいのおかげで、雨水が適切に排水されるようになり、外壁の汚れや劣化も大幅に減少しました。雨どいの設置によって、お客様の住宅の耐久性が向上し、長期にわたり快適にお住まいいただけるようになったのです。この事例からも、雨どいが住宅保護においていかに重要かがわかります。
スレート屋根に雪止めの取付け
お客様の家には、雪止めが付いておらず、隣地へ雪が落ちてしまうので気になっていたようです。最近新築された隣の家に雪が落ちては失礼だと、雪止めの取付けも一緒にご依頼されました。
スレート屋根の状況
このスレート屋根は、よくある「コロニアル」ではなく、600mm幅の「フルベスト」という商品で石綿を含むスレート屋根です。厚さはコロニアルより厚く、6mmとなっています。石綿(アスベスト)を含む屋根材は、取扱いに注意が必要で、解体や処分には資格講習が必要です。
フルベストはもう廃盤のため、雪止めを付ける時は「後付け用」の雪止金具しか施工できません。フルベストを割って、木下地にしっかりとビスで利かせたいのですが、割ってしまうと、新しく差し替えることができないのです。
後付け用の雪止金具を本体の間に差し込みます。
ステンレス製の金具です。
横葺き用の雪止金具などと違い、強度がないので、L字の部分がへの字型に伸びてしまうとことが多いです。そのため、横葺き屋根などより数量を増やして、一個にかかる荷重を減らす必要があります。今回は、屋根一面に雪止金具を配置して、積雪荷重を分散しました。
かなり多めに付いていますが、このくらい付けないとすぐ金具が曲がって、落雪してしまいます。
今回は60ヶ所と多めに配置しました。これで、落雪を防ぐことができます。
軒先の40cmくらいの部分は、雪を少し落としますが、隣の敷地まで流れて行くとこはありません。
スレート屋根に雪止めの取付け後
これで、雪が隣の敷地へ落ちることがなくなりました。安心して冬場生活することができます。6寸勾配のため、屋根はとても滑ります。普通の人は歩くとこはできません。私たちは、雪止金具を付けながら、足場板を使いながら歩いていくとこができます。この程度は、足場が無くても施工可能ですが、4面全てに雪止めを追加したい場合などは、さすがに足場を設置しますので、その都度足場が必要か判断します。
昔のスレート屋根には石綿が含まれている
平成13年くらいまでに作られたスレート屋根「コロニアル」「フルベスト」などには石綿(アスベスト)が含まれています。下記の表で、石綿が含まれている製造年月が記載されています。
大手ハウスメーカー様もよくスレート屋根を使っていたので、古いスレート屋根は、リフォームに注意が必要です。石綿(アスベスト)は肺がんになる危険性がありますので、知識がない職人さんには触らせないとこが重要です。屋根材以外にも、外壁材も石綿が含まれています。外壁を安易に丸のこでカットすると石綿を吸い込んでしまうので注意しましょう。職人さんが肺がんになった場合、事業主が処分されます。
昔のスレート屋根材に含まれる石綿は、適切な知識と取り扱いが必要です。石綿は吸い込むと健康リスクが高まるため、リフォーム時には専門の業者に依頼することが大切です。私たちは、石綿含有屋根材の安全な取り扱いについて豊富な経験と知識を持っています。適切な保護措置を使用し、屋根の撤去や修理、そしてカバー工法を行うことで、住居の安全を守りながら環境への配慮も行います。安心してリフォームを任せられる、信頼のプロフェッショナルとしてサポートいたします。
よくある質問
スレート屋根でよくある質問をまとめました。
Q1: スレート屋根にスノーストップは取付けできますか?
A1: はい、スノーストップの取付けも可能です。取付け金具を出して、そこにスノーストップを結束します。
Q2: スレート屋根は塗装できますか?
A2: はい、塗装できます。スレート屋根専用の塗料で施工します。スレート本体にスペーサーを差し込んで、雨漏り防止が必要になります。スレートの劣化状況があまりにもひどいときは、塗料が載らないので塗り替えできません。
Q3: スレート屋根への雪止め取付けはどのくらいの時間がかかりますか?
A3: 通常は1日から2日で完了します。現地調査後、より正確な時間の見積りを提供いたし
ます。
Q4: スレート屋根は、ざらざらしているので雪が落ちにくいって聞きますけど、雪止めは必要ですか?
A4: たしかに雪が落ちにくいですが、雪が落ちる時は、まとまって一気に落ちてしまいますので、被害が大きくなる可能性があります。
Q5: スレート屋根は、スガ漏れしますか?
A5: はい、スレート屋根はスガ漏れが発生しやすい屋根材です。私たちは、スレート屋根がスガ漏れしにくい施工方法を熟知していますので、おまかせください。
Q6: スレート屋根に太陽光パネルは設置できますか?
A6: はい、太陽光パネルの設置は可能です。ただし、廃盤のスレート屋根には不適切です。
コロニアル外壁施工例
まとめ
今回は岩手県滝沢市にある築40年の住宅での雨どいと雪止めの取付け工事を紹介しました。この家は、急勾配のスレート屋根が特徴で、そこに新しい雨どいとスレート屋根に雪止めを設置しました。雨どいは家の基礎や外壁を雨水から守るため、非常に重要です。適切な雨どいの施工方法によって、雪で壊れにくい雨どいにしました。これで雨水が直接地面に落ちることなく、家全体の耐久性を保つことができます。また、隣地への落雪も悩まされていましたが、積雪な雪止金具の取付けにより、重い雪が屋根から落ちることを防ぐことができます。
さらに、古いスレート屋根には石綿(アスベスト)が含まれている場合が多く、その取り扱いには特別な注意が必要です。石綿は健康に害を及ぼす可能性があり、特にリフォームや解体の際には専門の知識と技術が必要です。私たちは、石綿含有の屋根材を安全に取り扱うための豊富な経験と知識を持っており、適切な保護措置と方法で作業を行います。
この工事事例を通じて、雨どいの取付けとスレート屋根へ雪止めの取付け方法、特に古いスレート屋根の安全な管理と保守のポイントを理解していただけたと思います。もし自宅の雨どいやスレート屋根に雪止めの取付け、古い屋根のリフォームに関してご検討中の方がいらっしゃれば、ぜひ私たちにご相談ください。専門の技術で一つ一つ丁寧に対応し、詳細な見積りを提供いたします。お客様の家を長持ちさせ、安全で快適な住環境を実現するお手伝いをさせていただきます。
ご相談・お見積りは無料です。
宜しくお願い致します。
施工エリアは、岩手県全域です。
盛岡市・滝沢市・雫石町・岩手町・矢巾町・紫波町・花巻市・北上市・奥州市など内陸エリアをメインとしております。
瀧澤屋根工業について
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【代表からのメッセージ】 私、瀧澤 豊(Yutaka Takisawa)、岩手県遠野市の自然豊かな環境で育ち、現在は盛岡市にて瀧澤屋根工業を率いています。盛岡市の瓦屋での7年間の研鑽を経て、2012年に当社を立ち上げました。私の屋根への深い愛情は、盛岡市内であらゆる屋根材に精通することに表れています。
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