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屋根にアスベストが入っているか調べる方法

  • 執筆者の写真: Yutaka Takisawa
    Yutaka Takisawa
  • 1 日前
  • 読了時間: 9分

「うちの屋根、もしかしてアスベストが入っているのかな?」と、ふと気になったことはありませんか?

とくに築年数が古めのお家にお住まいの方から、そういったご相談をよくいただきます。

アスベスト(石綿)という言葉は知っていても、「自分の家がどうかは分からない」という方がほとんどです。見た目だけでは判断が難しいですし、どこに聞けばいいのかも分からないですよね。


この記事では、屋根にアスベストが含まれているかどうかを調べるための3つのステップを、屋根職人の目線で分かりやすくお伝えします。「築年数を確認する」「製品名やメーカーを調べる」「必要なら専門分析に出す」という順番で確認していくと、かなりのことが見えてきますよ。まずは落ち着いて、一つひとつ確認していきましょう。


アスベストが入っている屋根材って、どんなもの?


そもそも、アスベストはどんな屋根材に使われていたのでしょうか。まずはそこから整理しておきましょう。


最もよく見かけるのが、スレート屋根と呼ばれるタイプです。薄い板状の屋根材で、「コロニアル」という商品名で知っている方も多いと思います。軽くて施工しやすいことから、長年にわたって多くの住宅に使われてきました。このコロニアルを含むスレート屋根には、1990年代後半から2004年ごろまでの間、アスベストが含まれていた製品が多くありました。


スレート以外にも、セメント系の瓦や、工場・倉庫などでよく使われる波板スレート、内装や外壁にも使われるケイカルボード(珪酸カルシウム板)といった建材にも、アスベストが含まれているものがあります。住宅の屋根で一番気にしたいのは、やはりスレート屋根(コロニアル)です。


ひとつ大事な目安をお伝えすると、アスベストが「入っているもの」と「入っていないもの」の境目は、おおよそ2004年から2006年ごろとされています。2006年には労働安全衛生法が改正され、アスベストを含む建材の製造・使用が事実上禁止されました。それ以降に製造された屋根材には、基本的にアスベストは含まれていません。


ただし、「いつ製造されたか」と「いつ施工されたか」は少しずれることもあります。在庫として残っていた古い材料が使われるケースもゼロではないので、建材の製造年だけでなく、家が建てられた年も一緒に確認しておくと安心です。


ステップ1:まず「築年数」を確認しましょう


アスベストが入っているかを調べるとき、最初にやってほしいのが「自分の家がいつ建てられたか」を確認することです。築年数によって、含有の可能性がぐっと変わってくるからです。


もし2006年以降に建てられた家であれば、アスベストが入った屋根材が使われている可能性はとても低いです。安心していいケースが多いでしょう。


一方、1975年より前に建てられた家は、アスベストが含まれる可能性がとくに高い時代です。この時代は「吹き付けアスベスト」と呼ばれる施工方法も広く使われていたため、屋根以外の場所にもアスベストが使われているケースがあります。


1975年から2005年ごろに建てられた家は、使われている建材によって「入っている」「入っていない」が分かれます。この時期が、一番「調べたほうがいい」対象です。


築年数の確認は、次のような書類で分かりますよ。


登記簿謄本(法務局で取得できます)

建築確認申請書・検査済証(市区町村の建築指導課に問い合わせると確認できる場合があります)

建築竣工図(施工したハウスメーカーや工務店に問い合わせてみましょう)


これらの書類がない場合でも、登記簿謄本は法務局のウェブサービス(登記ねっと)でも取得できます。あまり難しく考えずに、まずは「いつ頃の家か」をざっくり把握するところから始めてくださいね。


ステップ2:屋根材の「製品名・メーカー」を確認しましょう


築年数である程度の見当がついたら、次は屋根材の製品名やメーカーを調べてみましょう。これが分かると、アスベストが入っているかどうかかなり絞り込めます。


アスベストを含んでいた可能性が高いとして、とくに名前が挙がることが多いのが次の製品です。


まず、ニチハが製造していた「パミール」という製品があります。1996年から2008年ごろまで製造・販売されていたスレート屋根材で、アスベストが含まれていた時期のものが多く存在します。また、パミールは経年劣化でミルフィーユ状に層が剥がれてくるという特有の問題があることでも知られています。


次に、ケイミュー(旧:松下電工とクボタの合弁会社)が製造していた「コロニアル」シリーズです。コロニアルは現在も販売されている人気の屋根材ですが、2004年以前に製造されたものにはアスベストが含まれているものがあります。


そのほか、セキスイ(積水化学工業)が製造していた「セキスイかわらU」も、アスベストを含む時期の製品があります。和風の外観に合わせた形状が特徴の屋根材です。


ハウスメーカーが分かっている場合は、そのメーカーに「当時どんな屋根材を使っていたか」を問い合わせてみるのも一つの方法です。建築当時の仕様書や設計図が残っていれば、より正確な情報が得られます。


ただし、製品名が分かっていても、製造時期によってアスベストが入っているものと入っていないものが混在していることがあります。見た目だけでは、プロの屋根職人でも「絶対にアスベスト入りです」と断言するのが難しいケースも実際にあります。確実に知りたいときは、次のステップで紹介する「建材分析」が必要になります。


もし手軽に調べたいなら、屋根の写真を何枚か撮って、屋根業者に見せてみてください。製品名が判明したり、分析が必要かどうかのアドバイスをもらえたりします。これが一番手っ取り早くて確実な方法だと思います。


ステップ3:それでも分からなければ「建材分析」という方法があります


築年数も調べた、製品名も確認した、でも「アスベストが入っているかはっきりしない」ということもあります。そんなときに頼れるのが「建材分析」という方法です。


建材分析とは、屋根材のかけらを少量採取して、専門の分析機関に送り、アスベストが含まれているかどうかを調べてもらうことをいいます。分析の結果は書面で受け取ることができ、「含有あり」「含有なし」をはっきり確認できます。


費用の目安は、1検体あたり1万円から3万円程度です。複数の場所から採取して分析する場合はその分費用がかかりますが、確実な答えを知りたい場合には非常に有効な手段です。


この分析が必要になる場面として特に多いのは、家を解体・撤去するときです。建物の解体工事を行う際、アスベストが含まれている建材があると分かっている場合は、「特定建設作業」として届け出が必要になります。また、アスベストが含まれているかどうか「疑わしい」状態の建材がある場合は、解体工事の前に分析を行うことが法律で義務として求められています。つまり、解体を予定している方は早めに確認しておくと安心です。


屋根の塗装や補修工事の段階では、分析を義務として求められることはほとんどありません。ただ、気になって眠れないという ほどの不安があるなら、分析に出してはっきりさせるのもいい選択です。屋根業者に相談すれば、採取から分析機関への依頼まで一緒にサポートしてもらえることが多いですよ。


アスベストが入っていたとき、どう対処すればいい?


「もしアスベストが入っていたら、すぐに撤去しなければいけないの?」と心配される方が多いのですが、ご安心ください。屋根材に含まれているアスベストは、基本的に固く固まった状態にあります。これを「固形化アスベスト」または「非飛散性アスベスト」といいます。


アスベストが危険なのは、細かい繊維が空気中に飛び散って、それを吸い込んでしまったときです。屋根材のようにセメントに練り込まれた状態であれば、普通に生活している分には飛散することはほとんどありません。屋根が傷んでいたり、割れていたりしない限りは、今すぐ撤去しなくても大丈夫なケースが多いです。


むしろ、無理に撤去しようとして屋根材を壊してしまうほうが、飛散のリスクが上がることもあります。焦らず、専門家に相談してから動くことが大切です。


屋根の状態が比較的よければ、カバー工法(重ね葺き)という方法で対処することもできます。古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法で、アスベストを封じ込めながら屋根を新しくできます。撤去しないぶん、費用も抑えやすいです。また、屋根の塗装によって当面の保護効果を維持するという選択肢もあります。


一方で、解体・撤去が必要になる場面では、専門の知識と資格を持った業者が適切な方法で作業を行う必要があります。アスベストを含む建材の撤去は「特定建設作業」として届け出が義務付けられており、飛散防止の措置を取りながら作業を進めなければなりません。費用は通常の解体より高くなることが多いですが、それは安全に処理するための費用です。適切に対応してくれる信頼できる屋根業者を選ぶことが、何より大切なポイントです。


もし「うちの屋根はどうだろう」と思ったら、まずは屋根の写真を撮って、業者に見せてみてください。見積もりをいきなり出されることを心配しなくても大丈夫です。「まず確認してから」と伝えれば、丁寧に答えてくれる業者が多いですよ。


まとめ:まず確認して、分からなければ写真を見せてください


屋根にアスベストが入っているかどうかを調べるには、3つのステップが有効です。最初に「築年数」を確認し、次に「製品名・メーカー」を調べ、それでもはっきりしない場合は「建材分析」という方法を使う。この順番で進めると、かなりのことが分かってきます。


アスベストという言葉はこわいイメージがありますが、屋根材に含まれているアスベストは、きちんと状態を確認して正しく対処すれば、過度に怖がる必要はありません。今の屋根の状態を知ることが、一番の安心につながります。


「自分では調べ方が分からない」「写真を見てもらえればそれで判断できる?」という方は、ぜひ一度ご相談ください。瀧澤屋根工業では、LINEで写真を送るだけの無料相談を受け付けています。「見積もりを出してほしいわけではなく、まず確認したいだけ」という方でも、もちろんお気軽にどうぞ。


屋根のことで気になったときは、ぜひ写真を見せてください。

瀧澤屋根工業では、LINEで写真を送るだけの無料相談をしています。

むりに工事をすすめることはありませんし、「これは直さなくて大丈夫ですよ」も正直にお伝えします。

契約する前に、まず一枚 写真を送ってくださいね。

👉 屋根の不安相談センター:https://www.takisawaroof.com/yaneshindan


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